レクリエーションで高齢者を楽しませるためには

レクリエーションで高齢者を楽しませるためには、ちょっとした気配りが必要だ。
大がかりなショーなどは全員で見る事ができるが、利用者が何かを行うレクリエーションは、目が行き届くように可能な限り少人数が理想と言える。

グループに分かれて行う前の全体説明などは、3つのコツがある。
1つは最初に笑いを持って来る事。
楽しんでもらうにはまずは笑ってもらうのに限る。
小話や笑い話など定番のオチで構わないので楽しく始めるべきだ。
ルール説明の時に、わざと失敗をして「こんな事はないようにしてくださいね」と注意喚起するなども一つの方法である。

普段からの雰囲気づくりも、もちろん必要だ。
アイスブレイクといって、開始前の5分から10分間は笑いがとれるような話から入ろう。
楽しんでもらえているかどうか、一人一人を注意してみておかなくてはならない。
また、様子が急変した利用者さんは速やかに別室に移ってもらい個別に対応するべきだ。

全体の配慮としては、声を意識的にだすのもいいだろう。
掛け声や、一つ一つの動作に対して少しオーバーぎみに「よいしょ」や「そーれ!」などの声を出す。
また、話し方、声もハキハキと大きい声を出すのをおすすめする。
高齢者は比較的耳が聞こえにくい人が多いため、意思表示ははっきりとしている方がいい。
音楽療法という治療方法は、5感の中でも脳に影響が大きい聴覚に直接作用するものとして昔から認知症防止や改善に効果がでている。
ここでも無理のし過ぎは禁物だ。
また人によってはうるさい音を嫌がる利用者もいるため、強制参加ではなくあくまで希望者を募ることだ。